遠征二日目は鹿折まで行き、津波で流された船を見に行きました。
やはり周りには建物や家屋の土台が垣間見え、心が痛みました。そのそばには花が植えてありました。
「平和と希望のカンナ」
コレを植えた人たちは、この花々にどんな思いを託したのだろう・・・、そう考えると胸が熱くなります。市役所の方のお話によると、海岸にあった船が津波で流され、その船が建物にぶつかり、壊していったそうです。その船を、震災の恐ろしさを後世に伝えるために何とか残そうと取り組んでいたらしいのですが、船を見るたびに震災を思い出してしまうという声があり、解体されることになったのだそうです。
震災で受けた心の傷を癒やすこと、震災の爪痕を後世に残して、その恐ろしさを後に伝えることの両立には、まだまだ課題が残るようです。
その後、気仙沼市役所を訪問し、市長さんへの挨拶と義援金の贈呈をしてきました。
そこでビデオを見せてもらいました。震災が起きたとき、船などに積んであった燃料が流れだして大火事になったそうです。火災で焼け焦げた瓦礫が、さっき見てきた場所に積み重なっている映像。水が押し寄せてくる映像。震災を見た人の映像、インタビューなどもあり、命を大切にしなければ、と思いました。
気仙沼ジュニアジャズオーケストラ「THE SWING DOLPHINS」のメンバー4人が来てくれました
その後、「気仙沼はまなすホール」で演奏をしました。
昨日とはメニューも入れ替えて、精一杯演奏させていただきました。
そして、アンコールでは「響高校」とコラボして「Sing Sing Sing」を演奏しました。いつものJAZZ-21メンバーに、更に響高校の方々が加わり、とてもパワフルな演奏になりました。そしてフィナーレでは「しらいみちよ&音職人」のみなさんと、「響高校」のみんなで「クレッシェンド」を歌いました。会場全体がひとつになったような気がして、なんとなく、清々しい気持ちになりました。もしかしたら、気仙沼の復興はそう遠くないかもしれないと思えました。
A.Sax.(Y.N) 続く・・・