今回僕達Jazz21は、「しらいみちよ」さんからのお声掛けもあり、宮城・気仙沼の方へ遠征をさせていただくこととなりました。
出発した遠征初日。
バスの窓から外を眺めると、辺り一面に背の高い草が生えていたのですが、その所々にコンクリートが見えました。後に気づいたのですが、それは家屋の土台で、一面に並んでいたということは、そこには震災の前まで建物が密集していた、ということなのです。そして、ところどころに真新しい建物やコンビニが並んでいました。その姿は何だか殺伐としていて悲しい気持ちになりました。
宿泊は、海岸の見える少し高台にあるホテルでした。ですがそのホテルも震災の津波の被害にあったそうです。今は綺麗になっていて、ゆっくりだけど確実に復興は進んでいるのだなと感じました。
その日の演奏は、大谷海岸の道の駅での演奏でした。道の駅の方にお聞きしたのですが、もとは三階建ての建物だったようで、夏の時期は海に近い駅ということで賑わっていたそうです。ですがその三階建ての建物も今はなく、海水浴客も殆どいませんでした。
ステージ本番では、会場にいる皆さんに元気になってもらおうと演奏しました。皆さん暖かく聞いて下さいました。僕達の演奏以外に地元のグループのダンスなどもあり、会場の雰囲気も和やかでとても楽しく演奏出来ました。そして最後に「しらいみちよ」さんと一緒に「クレッシェンド」という歌を歌いました。中には一緒に口ずさんでくれたお客さんもいらっしゃいました。
皆さん、とても明るく僕たちを迎えてくれて、とても楽しく演奏することが出来ました。その後に鎮魂の花火が打ちあがりました。この思いが、被災したすべての人、亡くなられた方々にも伝わればいいなと思いました。
A.Sax.(Y.N) 続く・・・